現状に満足せず常に行動し続け 地域に価値を創造しよう

理事長所信


現状に満足せず常に行動し続け
地域に価値を創造しよう

はじめに

わたしは青年会議所に入会して10年目をむかえる。今までを振り返ってみると数えきれない出来事があり、たくさんの先輩、同期、そして後輩たちが私の人生に関わり世間知らずなわたしを成長させてくれた。今までのわたしは人を揶揄して現実逃避し体裁よくふるまい、先輩である父の言うことに従っていれば何も不自由することのない毎日を送って、断り文句をつけ、できない理由を並べては現実から逃げ出してきた人生だった。9年間青年会議所のメンバーとともに例会構築、委員会、大会、遠征など青年会議所を通じて切磋琢磨し、今まさにこのたび理事長に選ばれることができこの場に立っている。一年間LOMをお預かりすることを決断したからには全メンバーの先頭に立ち自ら進んで行動し社会の負託にこたえる所存であり、自分自身が試されることになる一年になる。わたくし一人ではできないこともメンバーと共に力を合わせればできるかもしれない。いま函館に必要なものは何なのか、函館をどのような街にしなければならないのかをメンバーとともに考え行動していきたい。

志を同じくする者と輪を拡げ共に成長する一年にしよう

青年会議所活動はたがためという「奉仕」の心、仕事を調整し時間を作り出し、その時間を捧げて奉仕することが自己の成長につながりそれが修練となる「自己の修養」、志を同じくする者との切磋琢磨により生まれる「友情」。この「奉仕・修練・友情」のサイクルを確立し社会に貢献することで社会から存在価値を得て今がある。なかでもわたしは「友情」をたくさんのメンバーから教わった。自分がどうしても率先して行動できないときに周りのメンバーに自分の想いを伝え自分の代わりに行動してもらうことが「友情」であることと学んだ。一例として青年会議所のボランティア活動から学んだ事を挙げるが、東日本大震災時に北海道JCの救援物資集積所となった弊社は北海道地区協議会の会長をはじめ役員の方が出入りするのを人ごとのように感じていた。その後日本列島各地で地震や台風の被害が青年会議所の方々がボランティア活動や募金活動をされているニュースをみると、いま自分にできることは何だろうと考えるようになっていた。この度発災した北海道胆振東部地震で厚真町にボランティア活動に参加し、志を同じくする各地会員会議所のメンバーが自らの時間を差し出し、たがため人のために、自らの地域が大変な状況になっているかもしれないのに、駆け付け、復興に向けてボランティア活動をしているのを目にした。わたしもその一人として活動を行い感じたことは、志を同じくする者が力を合わせれば、大きな力になり、その力を人々のために使えば地域がもっと良くなるということだった。街づくりは青年の仕事であり休みはない。青年は人類の希望の光であるということを忘れてはならない。社会の期待に応えるために率先して行動することが重要だ。志を同じくする同士がたくさんいることに越したことはなく、私たちは青年会議所活動を自信もって行うべきだ。メンバーとともに明るい豊かな社会の実現にチャレンジしていきたい。

規律ある組織運営に邁進しよう

組織運営は自分の足元を見据え固めることである。函館JCの屋台骨として重要な役割を果たし69年もの長きに亘り公の団体を統括している意識をわすれてはならない。青年会議所の各種会議を開催し、全メンバーのサポート役に徹することが重要だ。土台がしっかりしないと建物は建たず、基礎工事が完璧だから揺らぐことがなく永続できる。各委員会と連携・補佐しあい、円滑に運営することを念頭に組織の一角として存在感を強めていきたい。また、私たちは仕事があってはじめてJC活動ができることを忘れてはならない。メンバーはその中で青年会議所活動に邁進する日々を送っている。メンバーが限られた時間の中で試行錯誤し社会の負託に応えるために行動し自己成長した姿は個々の人生において貴重な体験となりメンバー間での共有により一年前とは比較にならないほどに自信が増していく。そして私たちの活動は過去に大会を誘致実行することや函館の観光にプラスの影響を与える事業構築など公益的な事業を発信することで社会に認められ存続してきた。青少年の健全な成長を願う一人の大人として未来の青年に対して勝敗だけではない夢と希望を持って生きることができるよう育成することが重要であり、私たちが物事を教えることができる大人であり続けるために、襟を正しJC活動をしなければならない。さらに定款に定められた会議運営、総会など書かれてある内容を守って団体は存続している。メンバー一人ひとりが定款を理解し規律ある組織運営に邁進していきたい。

互いを知りあい組織の知名度アップに貢献しよう

函館青年会議所は、社会の負託に応え市民から認められ函館に必要な団体として存在している。青年会議所は函館だけでなく各地に存在するためにその地域での活動はメディアを通じての報道やSNSで素早く知ることができる。青年経済人である私たちは、誰かが日々発信していている情報を取捨選択して自分に取り入れ、自らが発信源になることができる現代では、JCに所属している青年経済人が日々社会に出て活躍している姿を多くの人に見て知ってもらうことが社会的に必要である。青年会議所の活動は委員会ごとに役割や担いがあり、メンバーは日々の仕事の中で時間を作り精力的に活動している。わたしたちはメンバーの携わっている仕事を知っているつもりではあるものの、個々の仕事をはっきりと語れるかと問われたら答えに詰まってしまうのが現状ではないか。奥の深いところまで認識するにはそのメンバーの活動を撮影するために足を運び、得た情報を発信するのが理想だ。一人ひとりの活動を発信するには世界的にSNSが普及し各々が発信者となりスピーディーに物事を進めることができタイムリーな情報を発信することが可能になった。メンバーの発信力をお借りして拡散力のある広報をすすめることはもちろん、今こそ互いを知りこれからの青年会議所運動とビジネスにつながる広報を確立する必要があり、広報の在り方を考え直し新しい広報を創出する時期に来ていると考える。まずは新年度の時期に新体制をお披露目する場においてスローガンをはじめ一年間の活動を広報できる最大のチャンスを生かし、青年会議所活動に賛同してくださっている多くの市民、同士にどのように有意義な時間を過ごしていただくのか考えて大きな決意を表明できる場を創出していきたい。そしてメンバーひとりひとりが函館青年会議所の代表として責任を持ち情報を発信することが重要であり、函館青年会議所を多くの方に知っていただき、入会申込者が自然と現れるような人の心に響く活動を自信を持って発信することが必要だ。例えば仕事をしている姿、家族、子供自慢など、一人ひとりが無理せずにできる範囲で発信できる広報を理解し、行動に移せる広報渉外活動でありたい。影響力のある広報とは何なのかを模索し、どのようにしたら人の心に響くのか、伝わるのかを考え抜き拡散力のある広報を行っていくことをメンバーに打ち出したい。広報渉外活動を発揮できるいわば函館の街を活気づける媒体は様々存在する。広報渉外活動を通じて地域と連携し自ら行動し身体を動かして広報する活動を見た青年が増え入会してみたいと問い合わせをもらえるようになれば、会員拡大につながりゆくゆくは函館の発展につながるかもしれない。大きな夢をもって広報渉外活動に邁進していきたい。

共感の輪を広げよう

全盛期には200名を超える志を同じくするメンバーで溢れてたが現在は60名を切る会員数になっている。人口が減少しているので会員数もおのずと減るのは否めないかもしれない。街づくりには人づくりであり、同じ志を持った青年が相集い力を合わせたときに巻き起こるパワーは計り知れない。新旧メンバーの交流が多ければ多いほど団結力が増し一丸となってひとつの物事を成し遂げるときも活気があり、成し遂げた時の感動は一生忘れることができない宝物になりLOMの財産になると確信している。会員拡大の手を止めてしまえば減少の一途をたどりやがて消滅してしまうかもしれない。街づくりの担い手である青年の活気がなくなれば、地域は消滅してしまうとも言われている。会員拡大は喫緊の課題であり、会員を拡大することにより組織が活性化し、活動を行いやすく可能性が拡がり地域活性化へ繋げることができる。そして今の人数では成しえなかった活動が実現可能となり、地域へプラスの影響を与えることが可能になる。会員拡大のためにどう行動するか綿密に計画を立て、候補者をリストアップし、新しく刷新した拡大ツールを手に、チームを組んで新入会員候補者に会いに行く。興味を持ってもらうことができ入会につながれば地域の活力が増え、たとえ断られても青年会議所運動を知ってもらうことにつながる。このように会員拡大のPDCAサイクルを確立することが急務だと考える。一人ひとりの力は微々たるものであるが、志を一つにした仲間が明るい豊かな社会の実現を目指し地域へ参画しそしてそれを継続することにより大きな力となっていく。我々のほかにも意欲的で活気に満ち溢れている青年は多く存在するのも事実であり、全員がJCのメンバーではなくても互いに手を取り合い函館の活性化のために協力しあって街を盛り上げていきたい。危機感を持ち会員拡大に取り組み続けることが大切だ。2019年に入会した新入会員は学び舎から新たなるステージへチャレンジする気概を継承しメンバーの想いを継承し、ともに泣き笑い送り出す感動の伝達へとつながりLOMが団結すると確信している。

函館青年会議所の未来を担う人材を育成しよう

私たちは果たして青年会議所活動を精一杯行えているのか。どこかで仕事が忙しいなどの理由で青年会議所活動を十分にできていない部分があるのではないか。私たちは自ら望んで青年会議所の門を叩き入会し青年会議所活動・運動に邁進している。私たち青年経済人は青年会議所活動をさせていただいていることに今一度感謝し、市民のため街の発展のために行動しなければならない。メンバー同士力を合わせ自分以外の誰かのために自分を使い、どんなにつらいことがあってもメンバー同士手を取り合って立ち上がり、誰かが行動するのを待っているのではなく自分を律して行動できる最後までやり遂げることができる人材に成長することが重要だと考える。 函館青年会議所は日本で4番目に誕生し、日本青年会議所創立に携わったLOMである。わたしが新入会員のころは「№4の誇り」を親身になって教えてくれた先輩がたくさんいた。先輩諸兄もどんなに仕事が忙しくても青年会議所活動・運動に精一杯チャレンジしてきた。私たちは、いまなにをしなければならないのかを学び、自らを鍛え、目に見えない心の部分である「他人を慮る心」「利他の精神」を持ち自ら行動できる人間になりたい。メンバーとともにその先に見えるJCの楽しさを見つけていきたい。今後の函館の発展を担う人材として、社会の負託にこたえるために困難に率先して立ち向かいやり遂げる精神を備えた、覚悟と責任をもって行動することができる人材を育成し、函館青年会議所の先を見据えて人材育成に邁進していきたい。

地域に価値を創り出す事業「函館まるごとテーマパーク」の提言

函館青年会議所は地域の課題をとらえ、事業を通して内外に発信し発展をとげてきた。今もなお継続している事業は函館の課題解決のために的を射た事業であり、中には函館の観光になくてはならないまで成長した事業や雇用を生み出すまでになった事業など函館の街に夢と希望を与え社会に貢献してきた。事業を行う上で大事なことは、私たちがやりたい事業をやるのではなく、本当に必要とされているか(ニーズ)と函館市民は何を望んでいるのか(ウォンツ)を的確にとらえることが重要だ。そして昨年行った「函館まるごとテーマパーク」は函館市民に一定の評価をいただくことができたと考える。本年は「函館まるごとテーマパーク」を函館青年会議所の看板事業に育て上げる提言をし、実際に事業を行い、青年会議所以外の団体が本事業を行うことができるように理解しやすい形に作り渡したい。 事業を継続するには初年度よりかなり綿密な計画を立てる必要がある。ゆるぎない根拠を持ち、初年度をはるかに超える価値を創造できなければ自己満足に終わってしまう。行おうとしている事業に交通の影響はあるのか、参加していただく市民から評価はいただけるのか、事業の資金は確保できるのかの3点は必ず調査し明確にしなければ事業そのものに支障をきたすことになる。そしてこれからの事業は地域に新しい価値を生み出すものでなければ函館青年会議所は地域から選ばれないと考える。行政の考えを理解し手と手をとりあって前に進み、行政も思いつかない青年ならではの発想と行動で存在を示していかなければならない。いわば行政をも従え地域に価値を創造する団体でなければならない。函館の街の特色を最大限に生かし街の持つ魅力を融合させ、函館青年会議所といえばイメージできるようなゆるぎない柱となる事業を確立したい。そして私たちが行った社会実験を青年会議所以外の市民団体が行えるように誰もが理解できる形に作り渡していくことが重要なのだ。これは青年会議所の単年度制というメリットを生かすということであり、私たち青年経済人は新たな社会実験にチャレンジすることができ、より良い事業を作り続けることができる。私たちはこれからも魅力ある事業を構築し実施して成果を残し函館の街に貢献していきたい。

むすびに

JCはいつの時代でも青年が持つ活気と、時には大胆な発想、行動力で、街をアッと言わせる事業を構築し、多くの市民とともに街づくりを通して函館の未来を切り拓いてきた。青年ならではの若さとバイタリティをもって函館に大きな成果を残せるような街づくりをしていきたい。今後を担う子供たちと若者が20年後に住みやすい函館はわれわれ青年がいま試行錯誤し創り上げていくことが重要なのだ。自分の子供たちに誇りをもって函館の街を自慢できるような価値を創り上げる一歩を共に踏み出したい。青年会議所は学び舎であり「人生の道場に通っている」とわたしは常々思っている。鉄は鉄から。ダイヤはダイヤから。人は人からでしか磨かれない。同じ志を持つものが、街の発展のために時には寝る間も惜しんであつく語り合い、衝突することもあるけれども、切磋琢磨していくことを経験できるのも今しかない。一年を終えて成長したメンバーが新たなるステージへ向かうことができるように、後進を指導育成し、次代を担える人材を増やし、覚悟と責任をもって邁進していこう。今を精一杯生き一人でも多くの同士とともに誇りあふれる地域の価値を創造しよう。